猫凡白血球減少症
“猫凡白血球減少症”は別名を“猫パルボウイルス感染症”、“猫伝染性腸炎”とも言われるもので、かつては“猫ジステンバー”とも呼ばれていたとても怖い病気です。犬に感染するパルボウイルスもありますが、犬のパルボウイルスは猫のパルボウイルスが強力なものへと変化したもので、猫のウイルスに比べるとかなりたちが悪いものです。
猫パルボウイルスは生後3~5カ月の子猫や老猫に感染しやすいのですが、猫の体内に侵入すると、ウイルスは赤血球や白血球をつくる働きをしているリンパ節や腸粘膜細胞などの細胞分裂の盛んなところを狙って感染します。
そのために、血液中の白血球の数が非常に少なくなって細菌や他のウイルスに対する抵抗力がなくなり、腸炎による激しい下痢や嘔吐の症状が出て敗血症や脱水症状を引き起こし、数時間から数日で命を落とすこともありますし、生まれてすぐに感染すると眼球や小脳に異常をきたすこともあると言われます。このように猫パルボウイルスは非常に病原性の強いウイルスで、感染した猫の排出物によってばらまかれますが、土の中でもかなり長い間生きています。
そしてその土を人間が靴の底に付けて帰り、たまたま猫が靴をなめた程度でも感染してしまいますし、その土が家の庭土と混ざって猫の体につき、毛づくろいの際に猫の体内に侵入してしまうという可能性もあります。
この病気はワクチンで予防することができるので、子猫には母猫からの免疫が切れないうちに医師の指示どおりに複数回の接種を完了させ、成猫になってもかかる病気なのでその後は1年ごとに追加ワクチンの接種を忘れないように行いましょう。
また、室内飼いに徹するようにすることも感染のリスクを減らすことになりますが、一度このウイルスに感染すると治癒してからも長期にわたってウイルスを排出するので、ウイルスに感染したことのある猫を、ワクチンの接種をしていない猫と同じ部屋で飼うのは避けるようにしましょう。
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今日のお勧め記事 ⇒ パルボウイルス
1970年代の末に生後数カ月の子犬や、免疫力の弱い成犬がバタバタと倒れて死んでしまう原因不明の感染症が世界を震撼させました。そして日本でも全国各地に感染が広がり、その死に至るまでの早さから“ポックリ病”、“コロリ病”と呼ばれて恐れられていました。 これが犬の“パルボウイルス感染症”の始まりで、あまりにも突然の出現に専門家たちも最初はその正体をつかむことができませんでしたが、その後、すでに存在していた“猫パルボウイルス”が突然変異を起こして病原性の強いものとなって犬に感染する
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