ジステンバー
“ジステンバー”は、伝染力の強いジステンバーウイルスに感染して高熱や鼻水、くしゃみなどの他に下痢やおう吐、痙攣などの神経症状も引き起こす幼犬特有の病気で、かつては急性で非常に致死率の高いウイルス感染症として恐れられてきましたが、1960年に入ってから予防ワクチンが開発されて接種率が高まるにつれて感染する犬は激減したと言われます。
この病気はジステンバーに感染した犬と接触して、その鼻汁や分泌物、唾液の飛沫から感染する以外にも、感染した犬の糞や尿などがついている自分の体をなめたりして感染することもあり、ウイルスが体内に侵入すると、目やにや鼻水がでたり皮膚に水泡が出て痒がるようになったり元気がなくなるなどの症状が見られ、一週間前後でリンパ球が破壊されて免疫力が低下し、細菌感染が起こって肺炎や腸炎などを発症します。
そして、進行するとウイルスは脊髄や脳の神経細胞にまで入り込んで、麻痺やけいれんなどを引き起こしますが、抗生物質で細菌の二次感染を抑えたり、神経症状を対症療法によって抑える以外現在のところ治療方法がないために、感染後一カ月半ほどでほとんどの犬が死んでしまいます。
特に幼犬の場合、免疫力も弱くて、たとえワクチンを接種していてもしっかりとした抗体ができていなかったら、公園などを散歩中に感染力の強いジステンバーウイルスに感染してしまう危険性が高くなります。また他の病気で動物病院に連れて行った際に、ジステンバーにかかった犬から感染するというケースもあるので、床に座らせたり他の犬に近づけたりせず、帰宅後はできれば足や体をよく洗ってやるようにしましょう。
ペットをジステンバーウイルスから守ってやるには、やはりワクチンの定期的な接種が最も有効で、幼犬時はもちろんのこと、老犬になってからの追加ワクチンも欠かさずに受けるようすることが大切です。そしてジステンバーにかかってしまったら、他の犬との接触は極力避けて病気を広げないような配慮も必要です。
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